佃煮づくりには物語がある
素材を活かし、新たな「美味しい」をつくる
金沢の佃煮は、加賀藩主が江戸へ参勤交代で通った際
大名土産として持ち帰ったのが始まりといわれています。
金沢で豊富に採れた川の鮴(ごり)、白山に自生するくるみなど
醤油や水あめなどで煮込むことで、素材の保存性を高めるとともに
金沢の和菓子・茶道文化とも融合し、加賀風にアレンジされ今に伝わります。
佃煮は山海の幸として、ごはんのお供、地酒とたしなみ シーズンの贈り物や手土産として、重宝されています。 先人の知恵が詰まった風味は、金沢人のDNAに刻まれているといえるでしょう。 大畑食品は1936年(昭和11年)に佃煮製造業として、金沢の地で創業。 佃煮づくり一筋80年。近年は、醤油のまち「金沢大野」に拠点を移し 「ものづくりをしよう」を合言葉に、工場から工房へと転換を図ってまいりました。 春夏秋冬、金沢伝統の美味しい佃煮づくりをめざして その日の温度・湿度の変化を見極めながら、素朴な製法を守り続けています。
元来食事とは、ただ空腹を満たすためのものではありません。 命をいただくことはもちろん、たとえば魚を獲る漁師やクルミの殻を割る人など すべての素材に、たずさわる人たちの物語がこめられています。 お預かりした素材に手を加え、より美味しいものをつくるのが私たちの役目―。 ものの食べ方、たしなみ方は時代とともに変わり、それによって作るものも変わります。 大畑食品は佃煮づくりで培った技術をベースに、時代に求められる 「食」のカタチを見極め、しなやかな発想で、ものづくりを進めてまいります。
大畑食品株式会社
商号 | 大畑食品株式会社 |
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創業 | 昭和11年1月11日 |
代表者 | 代表取締役 大畑 晃一 |
本社所在地 | 〒920-0331 石川県金沢市大野町4丁目リ170番地4 TEL 076-268-7711 FAX 076-268-7715 |
事業内容 | (名産)つくだ煮・惣菜・菓子・珍味 (魚介類加工品)製造販売 |
取引銀行 | 北國銀行本店営業部 北陸銀行金沢中央支店 |
沿革
- S11.1
- 大畑商店として佃煮の製造販売業を金沢市木の新保2番丁62で創業
- S24.1
- 資本金30万円にて合名会社大畑商店設立、金沢市木の新保6番丁52へ移転
- S27.9
- 資本金100万円に増額
- S31.10
- 金沢市北安江町142番地に移転
- S32.4
- 資本金200万円に増額
- S35.4
- 資本金250万円に増額 煮豆工場新設
- S39.8
- 資本金520万円に増額
- S40.2
- 「小鮒百万石煮」第14回全国水産加工たべもの展にて農林大臣賞受賞
- S44.7
- 資本金1,000万円に増額
- S50.10
- 金沢市湊3丁目21番地に冷蔵庫新築
- S57.3
- 「もろこ佃煮」第31回全国水産加工たべもの展にて農林水産大臣受賞
- S60.10
- 本社・工場を現在地金沢市湊3丁目21番地へ最新の生産設備と衛生設備を完備し全面移転
- S63.11
- 優良設備として金沢市食品衛生協会賞受賞
- H2.1
- 「鱈うま煮」石川県ふるさと優良食品コンクールにて優良食品受賞
- H2.3
- 昭和63年度より2年間金沢市経営近代化モデル工場育成指導を受け終了証書授かる
- H5.2
- 「ほたるいか佃煮」第42回全国水産加工たべもの展にて 水産庁長官賞受賞
- H6.2
- 「にしんうま煮」第43回全国水産加工たべもの展 にて 大阪府知事賞受賞
- H8.3
- 経営組織の近代化を図るため大畑晃食品株式会社が合名会社大畑商店を吸収合弁し、
大畑食品株式会社を設立、資本金2,000万円に増額 - H10.2
- 「生炊きあみ」第47回全国水産加工たべもの展にて大阪府知事賞受賞
- H10.11
- 食品衛生優良施設として石川県より受賞
- H11.2
- 「潮騒くるみ」第48回全国水産加工たべもの展にて水産庁長官賞受賞
- H13.2
- 「鱈うま煮」第50回全国水産加工たべもの展にて水産庁長官賞受賞
- H13.10
- 食品衛生優良施設として(社)日本食品衛生協会賞受賞
- H15.10
- 食品衛生優良施設として厚生労働大臣賞受賞
- H19.2
- 「あみふりかけ煮」第56回全国水産加工たべもの展にて大阪府知事賞受賞
- H21.11
- 株式会社名鉄丸越百貨店「めいてつ・エムザ」地下食品売場に出店
- H23.2
- 「ぶり生姜煮」第60回全国水産加工たべもの展にて水産庁長官賞受賞
- H25.8
- 本社・工場を現在地 金沢市大野町4丁目リ170番地4に移転